学校現場のブランディング 生徒が学校を変える!

学校現場のブランディング 生徒が学校を変える!

前回のブログでブランディングスキルについてお話しました。

どれだけ相手から「好きです」と言ってもらえるかが非常に大事ですよね。

 

それは学校現場でも同じことかなと思います。

という事で、

前回ご説明したスキルを学校現場での活用の仕方について

考えてみました!

学校の主役はあくまでも生徒です。

その生徒をともうまくかかわりながら学校のブランディングをしていくことがベストだと考えています。

今回のブログを読んでもらうと、

学校現場でのブランディングの必要性について感じれるんではないでしょうか?

これからの時代、ブランディングができていない学校には生徒は集まってこないでしょうし、

私自身、そういう学校に子どもを入学させたくありません。

皆さんもおそらくそういった思考になると思います。

生徒がいるから教員ができる

我々教員は生徒がいなければ仕事ができません。

教師としてお給料をいただくことができなくなってしまいます。

 

ですが、これからの社会は少子高齢化に向かっていく中で、

子どもの絶対数は少なくなってきます。

 

それでも今と同じように、もしくはそれ以上に学校を運営していかなければいけません。

その為、学校現場でもブランディングスキルを使い、

人が集まるような学校にしなければいけない

と思います。

 

私自身は、入試広報にいるわけではないので、

今の学校でどのように入試広報が行われているかに関してすべて把握していません。

 

多くの学校のPRとして考えられること。

・オープンスクール
・HP
・学校説明会
・個別の入試相談会

などなどでしょうか。

 

私の学校は歴史が古く、

伝統校ということもあるので世代を超えてきてくれる生徒は数多くいます。

そういう意味でのブランディングはできているのかもしれませんが、

学校側が狙ってブランディングしてるというものはないのかなと思います。

 

1:コーポレートブランディング
    学校と世の中を繋げるブランディング

 

学校にはHPやロゴ、実践目標、校訓など学校をイメージづけるものが様々です。

その中でもロゴ・スクールカラーについて考えてみました。

①ロゴ

学校をアピールするものの一つとしてロゴがあります。

あなたは自分の出身校のロゴを覚えていて・書くことができますか?

 

意外と頭に残っていなかったりするんじゃないでしょうか?

 

このロゴは制服や部活のユニフォーム、HP、ポスターなど様々なところに使われます。

なので、このロゴ=この学校という感じに頭の中に残るデザインでなければいけないと思います。

その学校に在籍する生徒は全員学校のロゴをかける、

生徒の写真をHPなどでアップする際にそのロゴが絶対に写っているものをアップするなど、ロゴに対してのブランディングを上げていく必要があります。

 

そうすると、生徒がプライベートで上げるインスタのストーリーにも

わざわざそのロゴを上げて自らの権威性をアピールしたりするんじゃないでしょうか?

私は自分の母校のロゴは今でもかけますし、

高校生の頃から、ロゴや学校名には誇りを持っていました(笑)

 

 

実際にその学校に通っている生徒がそうやって勝手に発信してくれると、

どんどん拡散していきますよね。

 

②スクールカラー

次にスクールカラーについてお話します。

本校にもスクールカラーはありますが、

 

本当にみんなうちのスクールカラーを理解してる?

 

ぐらいの感じです(笑)

 

部活のユニフォームの色も統一されていません。

この学校=この色というイメージを焼き付けてい行くことも必要だと思います。

 

大学まで行くとスクールカラーってイメージできますよな?

 

それぐらい全体で統一したイメージが必要なのかなと思います。

 

③他校との差別化を行う!

 

ロゴやスクールカラーについては外見的な部分でした。

次は学校の本質的な部分ついて考えてみます。

 

学校によって教育のスタイルや部活動への取り組み等様々です。

 

進学実績を意識した偏差値の高い学校もあれば、

スポーツが中心で活気に満ちた学校もあります。

 

私の学校は、

進学実績もそれなりにありながら、

スポーツにも力を入れている学校です。

 

そういった学校は多くあると思います。

 

私の学校がある県では、

野球に力を入れながらも進学実績が比較的

良い私立高校はあまりありません。

 

そうなるとうちの学校は

県内にはないところで攻めているので、

生徒が集まってきている部分はあると思います。

 

ですが、スポーツと勉強をそれなりにできている

部分があるため、どちらともずば抜けた感じではありません。

 

そうなったときに広報の伝え方を変えるのも一つの手だと思います。

 

うちの学校では、あくまでも勉強が中心であり、

部活動は勉強ができているといった前提で取り組んでもらうような学校です。

 

こんな感じですかね。

その逆も考えられるかなとは思います。

 

文武両道という言葉は響きがいいし、イメージがいいですが

実際のところそれだけではこれからの時代は厳しいのかもしれません。

 

近年、甲子園でも春夏連覇を達成した学校は

まさにブランディングが上手い学校です。

 

部活動はその競技に長けた子だけで戦う

勉強は偏差値が高く、そちらに長けた子だけで戦う

 

といったスタンスです。

そのため、スポーツをするならあの学校!勉強をするならあの学校!

といった感じで学校の中で完全に役割を分けることでブランディングに成功しています。

 

こういったやり方は私立高校としては賢い手法だと思います。

 

私たちの学校は文武両道であるが、文武両道ではない!

といった感じで競合を作らない戦略ができているんだと思います。

1:プロダクトブランディング
    生徒主体の学校運営 教師は補佐に回れ!

 

これは学校が何を一番の売りにしているか?

という事ですね。

 

やはり、学校によって得る事の出来るものは異なります。

特に私立高校は公立高校に比べて、明確な目的意識をもって

進学をする子が多いイメージです。

 

その中で学校側はそこを明確にしないと、

教員も生徒も何を重きとして生活するのかを見失ってしまいます。

 

個人的にこれからの学校に必要な事は完全に生徒自治の学校づくりだと思っています。

日本の高校は校則が厳しかったり、教員の裁量で何でも決まったりします。

 

ですが、それではドリル型の前ならえ教育では、

新しい考えを持ったクリエイティブな人材は生まれない

と思っています。

 

そのため、学校での服装、行事ごと等、

これまで

教員がレールを敷いてきた部分を

完全に生徒中心で行っていくことといった校風

がこれからは流行るのでは?

と思ったりしています。

行き過ぎた自治や行動、間違った方向に行きかけている時だけは教員が補佐してあげるというスタンスで、基本的には生徒主体で学校を運営していくスタイル。

 

生徒も自分たちで決めたルールなので守らなければという意識が生まれるでしょう。

 

そういった校風にすれば授業のスタイルも変わり、

進学にとらわれない多様性のある人材を育成できるのではないでしょうか?

 

個人的には、こんな学校があれば子どもを入学させたいと本気で思っています。

 

でも、ゆくゆくはこんな学校が出てきてもおかしくないと思いますし、

日本の中でも探せば何校かはありそうですね。

 

私が校長ならこんなプロダクトブランディングをします。

3:マーケティングブランディング
  学費以上の体験を与えろ!

プロダクトブランディングでは上述したような校風で行く際には、

施設面の充実など合わせて考えると、学費それなりに高くなると思います。

 

これがマクドで100円のコーヒーと

スタバで500円のコーヒを比較して、

なんでみんなスタバのコーヒーを買うの?

 

という事と同じだと思います。

 

本来の学校にかかる費用の相場よりも高い学費にすることで、

付加価値が必要になってきます。

 

そこには、学力をつける、部活にとり組む等といった

学費が高くても一般的な学校では学べない教育や体験ができるという付加価値があれば問題ないと思います。

*学校の場合は学びの体験をさせる為、実際に経費としてかかるので付加価値を増やすほど学費が掛かってしまう部分はあると思います。

そのような形で、学費が高い分、他校では学べない付加価値を加えてブランディングする

という点は非常に重要だと思います。

 

特に私立高校はそうですね。

単に校舎がキレイとか、修学旅行が海外といったそんな事ではなくて、

外からも中からも魅力的な教育の付加価値が必要になって来ると考えられます。

 

 

4:セールスブランディング
  生の授業を見せろ!外向けの授業は見せるな!

 

ここには、生徒の授業体験や学校参加等でどれだけブランディングできるかが重要だと思います。

オープンスクールといっても世間一般的に行われているものではありません。

 

中学生が高校生の通常授業に参加するというものです。
*実際にできるのかわかりません(笑)


これまで話をしてきた学校の例で考えるなら、

そこでは非日常的な授業が日常授業として行われており、

生徒一人ひとりの多様性が認められた能動的に学ぶ意欲を掻き立てられる授業が実践されています。

 

その中では、高校生も中学生も関係なく同じ意見、

異なる価値観として扱う中でともに学んでいきます。

 

そのような事を土曜授業の中で毎週50人ずつ年中行えば、

一回のオープンスクールに対する費用も抑えられるし、

長期的に見て大きな数になります。

個人的にはオープンスクール用のよそ行きの授業をするよりも効果的だと思っています。

 

さらには、その学校が売りとしている本当の付加価値を体験することもでき、

マイクを持って体育館でPRするという事もなくなります。

 

そのような体験型のオープンスクールや学校紹介などをすると、

しっかりとしたブランディングができそうですね・・・

机上の空論ですが(笑)

 

 

といったような感じで

学校のブランディングについて考えてみました。

 

現実的には難しい部分もあれば、

すでに行われていることもあると思います。

 

特に私立高校はしっかりとブランディングしないと

これからの時代は勝てないと思います。

 

そのためには、カリスマ理事長の

独裁体制が一番変化が速いんですけどね(笑)

 

なかなかそれは難しいので

私自身が学校のブランディングの一助になればいいなと思います!

さらには、最初にも言いましたが

生徒が外に発信したくなるような学校のブランディングが重要かなと思います。

結局は口コミが一番効果的だったりするので…

 

では今日はここまで

 

目指せインテリ体育教師!