野球バカ教員でも分かるブランディングスキル! ~商品を売りたければ商品を売るな!~
- 2020.05.31
- MUPアウトプット!
- ブランディングスキル、MUP、商品を売りたければ商品を売るな

前回は伝えるスキルについてお話しました。
本日はブランディングスキルについてです。
結論!
商品を売りたければ商品を売るな!
ブランディングをするためにはこの考え方が非常に重要です。
皆さんは「ブランディング」と聞くと
どのようなことを思い浮かべますか?
企業の中には
マーケティング部・営業部・ブランディング部
といったように部署が分かれていますよね?
その中でもブランディング部というのはとても重要な部署なのです。
今日のブログでは、
商品を売るうえで最も重要なブランディングについてお話していきます!
ブランディングについて理解するだけで、
あなたは商品の価格を適正なものにすることができ、
多くの人が陥る負のスパイラルから逃れる事ができます。
そしていかにして商品を売るか?
というチャレンジに対してワクワクしてくると思います(笑)
ブランディングさえあれば
マーケティングもPRも必要ない!?
一般的に会社の中でわかれている部署を4つに整理してみました。
①マーケティング・・・・相手に好きと伝える
②アドバタイジング・・・不特定多数に好きと伝える
③PR ・・・・・・・・・他者にあなたが好きと言わせる
④ブランディング・・・・相手に好きと言わせる
相手に好きだといわせろ!
上の4つのの中でどれが一番集客するのに効果的で重要なんでしょうか?
一般的に考えて相手に自分の事を好きだと言わせることですよね?
つまり・・・
ブランディングさえできればPRもアドバタイジングもマーケティングも必要ないんですね。
しかし!
実は、多くの企業がブランディングなしに
マーケティングの部分に多くの費用をかけてしまっています。
これだとなかなかうまくいきません。
経費の金額で見ると
ブランディングがない企業>ブランディングがある企業
という感じになってしまいます
なので『あなたが好きよ』と言われる人間にならないといけないんです。
例えば、
容姿に清潔感がなく、身なりも整えない男性には女性は寄ってこないですよね?
そのような男性が、どれだけお見合いや合コンに行ったとしても経費の無駄になります。
そこで、
容姿をしっかりと整えることで
相手は自分のことを好きだと言ってくれるようになります。
これがブランディングです。
では、相手が自分の事を好きだと言わせるためにはどうすればいいんでしょうか?
4つのビジネスブランディング
ではそのためのビジネスブランディングについてみていきたいと思います。
これは4つに分類することができます。
①コーポレートブランディング
②プロダクトブランディング
③マーケティングブランディング
④セールスブランディング
①コーポレートブランディング
HP・ロゴ・パンフ・代表者などの
会社の信頼につながるものです。
どのように繋がるかのブランディングです。
②プロダクトブランディング
これは、
価格・材料・パッケージ・雰囲気などの
「これはこのような商品です」
「このようないい部分があります」
といったような、
何を売るかのブランディングです。
③マーケティングブランディング
これはどのようなチャネルに出すか?
SNS?・広告?・メディア?
高級ブランドは広告でチラシをまいたりしないですよね?
これは、
どう広げるかのブランディングです。
④セールスブランディング
どのような販売をするのか?
どのような顧客をターゲットにして、どのような手法?
これは
どう売るかのブランディングです。
このようにブランディンと一概に行っても
このように分類することができます。
負のスパイラルは
ブランディングの欠如から生まれる!
この世の中で生き残っている企業はごく僅かです。
ですが、
生き残っている企業には必ずブランディングがあります。
ブランディングがないと負のスパイラルにはまります。
とあるスーパーの例で見たいと思います。
ブランディングがない2つのスーパー(AとB)
①価格競争
A:茨城県産のトマトが100円
B:同じトマトが90円
↓
A:80円に値引き
↓
B:75円に値引き
といったような同じ商品を売っているだけなので他店との価格競争が起こります。
②サービス競争
価格競争は下げられないギリギリのラインを迎えます。
すると今度はサービスによる競争です
A:トマト5個買ってくれたら1個サービス
B:トマトのレシピ本を差し上げます!
価格で下げられないからこのようにサービス競争が起こります。
③自社コスト高騰
サービスを提供すると、自社コストは必然的に高騰します。
1個サービスのコスト・レシピ本のコスト
このあたりが増えてしまします。
④利益率の低下
サービスによって本来必要のなかった経費がかさんでしまいます。
そうなると次に起こるのが、
売り上げに対して経費が増えてしまう事で利益率の低下が起きます。
⑤コスト削減
利益=売り上げー経費です。
利益を上げるために、コストを削減しなければいけません。
⑥PR(広告)の削減
コスト削減といってもサービスをやめるわけにはいきません。
トマトを保存するための電気代等も削減は難しいでしょう。
すると、
コストを下げるために広告にかける費用を削減するという選択をしてしまいます。
⑦シェア低下
コストを削減するために広告費を削減しました。
そのことによって何が起きるかはわかりますよね?
広告費を削減しているので、
商品の認知度が下がり、商品が売れなくなってしまいます。
そうなるとまた①の価格競争に戻り、
同じサイクルをしなければいけなくなってしまいます。
これが負のスパイラルです。
こんな感じでブランディングがないと負のスパイラルにはまってしまいます。
これにはまってしまうと、いつの間にかお店が潰れてしまいます。
そんな負のスパイラルに陥らないために必要な
ブランディングについてそれぞれ見ていきたいと思います。
4つのブランディング
①コーポレートブランディング
上記にあるように、
競合を作ってはいけないという事ですね。
広告会社だが、広告会社ではないとか
美容院だが美容院ではなくヘッドスパ専門店である
といったような感じですね。
また、○○専門店といったように、スモールスタートにとっては特にいいビジネスなんです。
90%が広告収入であるA社は
我々は広告会社ではない!
と明言しています。
もしこれを
我々は広告会社です!
と宣言してしまうとどのようになるのか?
そうすると一気に競合の中に突っ込んでしまう事になり、
明言することによって価格競争に巻き込まれてしまうといった事態に陥ってしまいます。
そのためにA社は明言していないんですね。
②プロダクトマーケティング
ここで少し考えてみてください!
下の絵にあるワークショップについて考えてみましょう。
#ワークショップ
あなたは高級ホテルのマネージャーだとします。
上記にある、情報をもとにホテルでカフェラテを売る場合、
いくらに設定すべきでしょうか?
少し考えてみてください!!!!
答えはでましたか?
このような質問の際には、
このようなグラフを書きましょう。
価格設定の基本図というものです。
これは飲食店でも美容店でも絶対に考えなければいけません。
アンケート通り、
100人中全員が買ってくれる500円に設定したらお店は間違いなく潰れます。
そのためには、適正価格を設定しなければいけません。
適正価格の設定方法
次にコスト300円(販管費込)のカフェラテの値付けフローについてみていきましょう
これを見ると、
100人に売れる500円で設定するとグラフを見てもわかるように
利益よりもコストの方が上なんですよね。
750円以上にするとコスト以上の利益になります。
ここで、事業やビジネスで最もやらなければいけない事は何か?をもう一度考えましょう。
これは、
利益をいくら残したか?
です。
いくら売ったのかではなくて、いくら残したのかが非常に重要です。
そのため、値付けフローをしっかり行わないと利益が残らないという事です。
そして何となくお店がつぶれていきます…
そのため、下記のグラフのように、
利益が一番残る場所に合わせて価格を設定しなければいけません。
そのため、プロダクトブランディングは
この例でいうと1000円で売るというのが実践ラインなんですね。
それ以下は切り捨て、
それ以上となると挑戦の域に入ってきます。
この挑戦の分がビジネスの面白い部分でやりがいを感じるところなんですね。
美容院でも、
髪を切るという相場は1000円ですが、
それを4000円で売るためにはどのような事をしなければならないのか?
という事を考えないといけないんですね。
では先ほどの話に戻りますが、
世間のカフェラテというのは500円が相場です。
それを1000円で売るためには、付加価値を乗せなければいけません。
#渋谷の料亭
ブランディングは付加価値を乗せるという事で、
渋谷の料亭の例に出して考えてみたいと思います。
渋谷の高級料亭で一度食事をすると一人4~5万円ぐらいします。
そんな料亭で出てくる牛丼は1杯5000円です。
牛丼の相場価格はだいたい500円ぐらいですよね?
ですが、その料亭ではその牛丼を10倍の値段で提供しています。
どのようにしてブランディングを行っているんでしょうか?
そこのお店では、
わざわざお皿を持ってきて、ご飯をテーブルの上で盛り付けます。
そしてテーブルの上で肉を焼いてたれをかけてという流れで牛丼を作っていきます。
活字で読んだだけでもおいしそうですよね(笑)
その料亭では、わざわざキッチンでやればいいことをお客さんの目の前で行い、
体験やストーリーを伝えることでブランディングをしてるんですね。
そこに4500円の差額を生み出しているという事です。
そういった事がどの世界でも重要なんですね。
このようにして付加価値を乗せて価格を上げていくんですね。
③マーケティングブランディング
価格が決まったところで、
マーケティングブランディングについて考えていきましょう!
その前に…
ここでもう一度質問です!
1杯500分円のスタバのコーヒー
1杯100円のマクドのコーヒー
なぜ我々はスタバのコーヒーを買うんでしょうか?
考えてみてください!
これはフランチャイズかフランチャイズじゃないかなんです。
マクドの例で考えてみると、
ハンバーガーの価格は決まっています。
利益を出すにはどれだけ数を売るかになってきます。
なので、お店の回転率を上げて、
席数を増やすということをしなければいけません。
そのためひとりのお客さんに与えらえれるスペースは非常に狭くなります。
そうなればコーヒーは100円でしか売れなくなりますよね?
マクドナルドはこのようなビジネススタイルの
ノウハウがしっかりとあるんで大丈夫なんですが、
普通に同じことをやってしまうと全くダメなわけです。
スターバックスはこれを知っているので、
絶対にフランチャイズにはしません。
全てを直営店にしています。
だから、儲けファーストではなく
お客様ファーストで考えることができます。
そうすると一人に与えられる空間はゆったりと提供できるわけです。
だから500円のコーヒーを売ることができているんですね。
なのでどういったデザイン、チャネルでブランディングを行っていくのか?
そしてどのようにマーケティングブランディングを作り出して
価格を設定していくのかを理解するのが大事です。
(フランチャイズなのか直営店なのか?という部分)
④セールスブランディング
ブランディングとは商品やサービス以外のもの(付加価値)をPRすることです。
今回は何度もこの言葉が出てきていますが、
商品を売りたければ商品をPRしてはいけないと言うことです。
例えば、
ピアノ教室戦略です。
某大手ピアノメーカーのピアノはかなり高額になります。
そんな高価なものはすぐには売れないですよね?
そこでピアノ教室を開く事にして、
そこで自社のピアノを扱ってピアノを購入してもらおうという戦略です。
その他の料理教室やクッキングスタジオも同じようなことが言えます。
なので、売るためのブランディングが必要になります。
先ほどの美容師でも髪を切る以外の価値を提供しなければいけません。
恋愛相談やSNSやファッションセミナーなどを行なって
髪を切るという1000円の価値しかないものは
オマケぐらいにしないと続かないということ事なんですよね。
美容院はコンビニの数以上ありますが、
毎年激減しています。
これは髪を切るという事に対しての付加価値をつけることが
できなかった結果なんですね。
なので
カフェでも美容院でもどれだけの付加価値をつけることができるか?
という部分を考えていくことが非常に重要になるという事ですね。
付加価値を上げる3つの方法
ここではこれまで話をしてきた、
ブランディングに必要な付加価値を上げるための
3つの方法について説明したいと思います。
①空間的付加価値をあげる
店内の雰囲気やインテリアを変えるという事ですね。
→お金がかかってしまいます…
②商品付加価値をあげる
使っているシャンプーを良くする
食材にこだわるなど
→これもお金がかかってしまいます…
③サービス付加価値
エンターテイメント付加価値ともいえるかもしれません。
これは少ないコストで一番効果のあるものです。
美容院でお客さんいシャンパンを出したり、
アロマを焚いたり、お客様の好きな匂いをデータとして残しておくなど
これはあまりお金がかからないですよね?
なのでどれだけお客さんをワクワクするさせることができるかどうかです。
これが3つの付加価値の中で最も重要な事になります。
最後に…
今回はブランディングについて解説していきました。
ブランディングの必要性
ブランディングの分類
付加価値を上げるための方法
について理解していただけたでしょうか?
500円の商品を1000円で販売し、それを1500円に持っていく!
考えただけでワクワクしますね(笑)
今回の内容を理解して、実践するだけでいままで売れなかった商品を売ることができたり、
利益が出なかった商品の利益をあげれそうじゃないですか?
何も考えずに負のスパイラルに陥らないようにブランディングをしなければいけないですね!
では学校の教員がこのスキルを学校現場でどのように活かすことができるかを考えてみました。
というとこで続きは次回のブログで書きたいと思います。
次回は学校現場でのブランディングについて少し考えていきたいと思います。
目指せインテリ体育教師!!
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